劇団☆新感線の2016年春公演は必見! 乱鶯(みだれうぐいす)
2016年、36年目最初の作品として、いのうえ歌舞伎《黒》BLACK『乱鶯』が東京・新橋演舞場にて2016年3月5日(土)より上演されています。
"いのうえ歌舞伎"としての新作は『蛮幽鬼』(2009年9月上演)以来、約6年半ぶりとなる作品なわけですが、私がハマった最初に作品と同じ場所で上演されるということで、個人的に勝手にシンパシーを感じていいます。
※ちなみに【乱鶯】(らんおう)とは俳句などに使われる季語で、春に鳴くはずの鶯が夏になっても鳴いているさまを 表現する言葉で、通常は「みだれうぐいす」と読まれることはないそうです。あしからず。
乱鶯(みだれうぐいす)
演出:いのうえひでのり
脚本:倉持裕
出演:する古田新太、稲森いずみ、大東駿介、清水くるみ、橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと、山本亨、大谷亮介ほか
そういえば、衣装が地味だったわ。と今気がついたのですが、
今回は、劇団初の本格時代劇とのこと。いつもは、架空の国の話が多く、ファンタジーな世界観だったので、衣装も無国籍でファンシーなイメージ。が、本格時代劇ということで、衣装が普通だったと思います。
いや、悪い意味でなく。
あと、時代劇ということで、なんとなく役の意味とかがわかりやすくて、説明がなくてもスッと入っていける感じでした。
おおざっぱなストーリーは、
弱き者からは盗らず、女子供には手を出さないという信念を持った盗賊の十三郎。が、手下の裏切に合い瀕死の重傷を負い逃げたところを幕府目付の小橋貞右衛門に偶然助けられ、居酒屋「鶴田屋」にかくまってもらう。その命の恩人との約束で、盗賊稼業から足を洗い、料理人として居酒屋を手伝うが、ある日、命の恩人の息子でに出合い、命がけで恩返しをしようと、手柄を取らせるべく、泥棒時代の知識や腕を使ってバレないように手助けをしようと密かに動く。話は全て良い方向に進んで、恩返しも終わろうという時に事件がっ、、、、って、まぁ、そう上手くは行かないわけで。
新橋演舞場は初体験だったのですが、3階席でも見やすくてよかったです。花道の上あたりだったので、花道は一部隠れてしまいましたが。
逆に上からだと舞台を俯瞰で見渡せて、大掛かりな回転装置を使った転換も、裏を見ているようで楽しめました。
かなり凝った動きの多いセットで、大掛かりなギミックも細かな演出もストーリーの筋を壊さず、生かした動きで、しっくりきていました。
ちなみに演目のタイムスケジュールはこんな感じ。
【一幕】1時間10分
【休憩】 35分
【二幕】 1時間55分
【計】 3時間40分
【休憩】 35分
【二幕】 1時間55分
【計】 3時間40分
休憩が35分あり、館内に食堂や仕出し弁当、軽食がありますが、なんと、飲食も持ち込み可で、座席で食べてもいいんですね(休憩時間だけですよ)。休憩時間にはお弁当の売り子さんも座席まで来ていました。知らなかったんですけど、このシステムいいですよね。
この日は入口でお弁当を買って座席で食べました。販売されているお弁当も、容器が洒落ていて気分が上がります。
売店も充実しています。
休憩時間のみの営業(終演後は閉店の場合も)もあるようですが、こちらはパケ買いしたおせんべい。邪気一掃じゃ。
と、作品の内容に全然触れていないのもなんですが、私的には心のベストテン上位に食い込むかなり好みの作品でした。
いや~、特に前半の謎が多いストーリー展開は、グイグイ引き込まれて行きますし。
全体的には、ラブストーリー要素があまりないのと、ファンタジー要素があまりないので、演出の派手さがなく(他の作品と比べて)、一般的な女子ウケは低いかもしれないです。
が、時代劇で、江戸時代という現実に近い設定は、年配の方には入り込みやすいのではないかと思います。
いや~、すんごいよかったです。ほんと、今年見ておくべき舞台の1本だと思う。絶対見るべき。
当日券も若干あるようなので、気になる方はぜひ体験してみてください。 もちろん良い席で観るに越したことはないですが、初めて行くには敷居が高いお芝居も、こちらの演舞場では、3,500円~と、お席によってはかなりリーズナブル(え、新感線の舞台が、この値段で観られるの? と正直ビックリ)。
公演当日でも購入できるチケット
公演当日でも購入できるチケット
1階の良い席で見れば花道も見えるし、迫力があると思うので、実はもう一回観に行こうかと思っている私…。
初めて新感線を体験する方にも、久しぶりに舞台を見てみようかなんて方にも、本気でオススメです。
#劇団☆新感線 #乱鶯 #新橋演舞場
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