ラクガキでも偶然でも無い現代アート
現代アートって、分からない。っていう人が見たらますますわからなくなってしまいそうな、「ジャクソン・ポロック展」に行って来ました。超大雑把に説明すると、タッピングという、絵の具を筆につけてブンブン振り回したり、塗料をそのままバケツから流したりする技法を極めた現代アートの巨匠。そう、技法だけで言えば、子供の頃、図工の時間にやりましたよね。手足、洋服、教室じゅう絵の具まみれになっちゃう、アレです。その技法で現代アートシーンを走り抜け、代表作は200億円の価値があるとか。
この展覧会ではドリッピングを極めた頃の代表作はもちろん、初期のキュービズムに傾倒してた頃の今までにあり、見たことのないテイストの絵画や、「やろうとしていたことをピカソが全てやってしまった。」と言って作風を変えた事とか。晩年の、といっても交通事故で44歳で亡くなっているのでまだ若いですが、絵が書けなくなってしまったという苦悩の時代の作品など。ドリッピングの代表作しか知らない私にとっては、かなり意外な回顧展でした。
短いですが、実際に絵を書いている様子を撮影したドキュメンタリーフィルム(9分)の上映や、アトリエを再現したゾーンも面白かったです。場所は皇居の横にある「東京国立近代美術館」で、~5月6日まで。通常夕方5時までですが、金曜日のみ夜8時まで開館しているそうなので、仕事帰りにも立ち寄れそうですが、常設展や企画展も面白いので、時間には余裕を持ってお出かけを。割引券をプリントできますこちらも、面白かった↓原弘と東京国立近代美術館デザインワークを通して見えてくるもの戦中~戦後の日本のグラフィックデザイン、ポスターデザインがすごいです。特に戦争時の海外向けビジュアルブックというのが凄まじかったです。
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